はじめに
NumPy の勉強ついでに Raspberry Pi で Jupyter Notebook を動かして見ました。備忘のために記しておきます。
ポイント
- Jupyter Notebook の(デフォルト)設定ファイルは
jupyter-notebook
コマンドで作る- 起動時にブラウザを起動させないようにしたい
- listen アドレスを any(0.0.0.0)にしたい
- パスワードを設定する
- 設定しないと起動毎に違う(ハッシュを含む) URL をサーバから提示される
- NumPy を使用するには
libatlas-base-dev
が必要
環境
Raspberry Pi3 Model B
Raspbian Buster Lite(Minimal image based on Debian Buster)
Version: July 2019 Release date: 2019-07-10 Kernel version: 4.19 Size: 426 MB
pi@raspberrypi:~ $ lsb_release -a No LSB modules are available. Distributor ID: Raspbian Description: Raspbian GNU/Linux 10 (buster) Release: 10 Codename: buster
pi@raspberrypi:~ $ uname -a Linux raspberrypi 4.19.66-v7+ #1253 SMP Thu Aug 15 11:49:46 BST 2019 armv7l GNU/Linux
pi@raspberrypi:~ $ python3 -V Python 3.7.3
インストール
Python の仮想環境の上に構築するので venv をインストールします。
sudo apt install python3-venv libatlas-base-dev
仮想環境(.venv
)を作成し、有効化します。
python3 -m venv .venv source .venv/bin/activate
deactivate
コマンドで無効化
(仮想環境の)pip をアップグレードし、(仮想環境に)Jupyter Notebook、および NumPy をインストールします。
pip install jupyter numpy
設定
Jupyter Notebook の設定を変更するために、まずデフォルトの設定ファイルを作成します。
jupyter-notebook --generate-config
コマンドを叩くと、デフォルト値がセットされた設定ファイル ~/.jupyter/jupyter_notebook_config.py
ができます。エディタ等で以下の 2 箇所を変更します。
ブラウザの自動起動の抑止
デフォルト設定では Jupyter Notebook 起動時に Web ブラウザを起動しようとするのでこれを抑止します(Raspberry Pi をサーバとして動作させるため)。
## Whether to open in a browser after starting. The specific browser used is # platform dependent and determined by the python standard library `webbrowser` # module, unless it is overridden using the --browser (NotebookApp.browser) # configuration option. c.NotebookApp.open_browser = False # <- ココ!
listen アドレスの変更
別の端末のブラウザから利用するので listen アドレスを 0.0.0.0
に変更します。
## The IP address the notebook server will listen on. c.NotebookApp.ip = '0.0.0.0' # <- ココ!
ついでにパスワードも設定します。パスワードの設定は以下のコマンドで行います。
jupyter notebook password
起動
Jupyter Notebook を起動します。
jupyter notebook
Web ブラウザで Raspberry Pi のポート 8888 にアクセスします。こんな感じで動きます。