Smile Engineering Blog

ジェイエスピーからTipsや技術特集、プロジェクト物語を発信します

2021-01-01から1年間の記事一覧

デジタルオーディオのボリュームをやってみる

DSP(Digital Signal Processor)のファームウェアを実装する時、いつも悩むことは、自分が実装した信号処理のプログラムが正しいか(?)、どのように検証するかで、 WindowsやLinuxでその期待の動作を十分に検証し(期待値を作り)、組み込んだファームウェア…

MIPSとMCPS

ソフトウェアの要件として、性能をMCPSでオーダーされたケースがありました。 前記事の「MIPSとMCPS(?)、100MIPSは100MHzで動くか?」では、 ソフトウェアのベンチマークとして、MIPS【Million Instructions Per Second 】と、MCPS【Million Cycles Per Seco…

コマンド 繰り返し 実行

誰しもコマンドを定期実行したいがために以下のようなスクリプトを書いたことがあると思います。 #!/bin/sh while : do clear date '+%s' netstat -anpt sleep 1 done

Date ヘッダ

はじめに テストなんかで急に Date ヘッダ を用意しなきゃダメな場面はよくあると思います。今までは Epoch Converter からコピーペなどして使っていたんですが、ローカルで求める方法があったのでご紹介します。

WAVフォーマットとヘッダ

「PCMにWAVヘッダを付ける」では、WAVヘッダを紹介しました。 WAVフォーマット(*.wav)は、 ファイルコンテナの一種で音源データを格納するファイル形式ですが、手っ取り早く リニアPCMにWAVヘッダを付けるだけでもWAVファイルとして扱うことが出来ます。 W…

あなたのLinuxは大丈夫? End Of Life を調べてみよう

Ubuntu21.04リリース!・・・の裏でこの季節が来てしまった 先日 別の方のブログ記事 で、Ubuntu 21.04がリリースについて触れられていました。 筆者は別の人間なのでまだ触っていませんが、それと同時に気になることが山のように出てきまして。。。 それは…

Wayland でのコマンドラインによる解像度変更

はじめに Ubuntu 21.04 がリリースされました。この版からデフォルトのウィンドウプロトコル(ディスプレイサーバプロトコル、ウィンドウシステム)として、Xorg に変わり Wayland が採用されています。 今までは xrandr コマンドを用いたスクリプトで解像度…

Audacityのバージョンアップ

Audacity Ver 3.0.0がリリースされていました。 リリース情報を見ると(こちら)、 Ver 2.4.2からのメジャーバージョンアップです(2021/3/17)。 インストールされているバージョンをチェック アップデートのチェック Windows 10でアップデート(新規インス…

Vite2+Capacitor2でWEB&モバイル開発環境構築

1つのソースコードで、WEB・モバイル端末・デスクトップ向けのアプリを開発するプラットフォームは、「ReactNative」「Flutter」「Xamarin」「Uno Platform」「Unity」などが有名で、それぞれ特徴を持っています。 当記事では、Vueの開発におけるホットリロ…

Easy-RSA による公開鍵基盤(PKI) その 2

OSS

はじめに 前回 は Easy-RSA を用いてプライベートな認証局(CA)を構築するところまで実施しました。今回は引き続き Web サーバ用の証明書を作成するまでを試してみたいと思います。 手順: 利用者(Web サーバ側)で秘密鍵、CSR を作成 認証局(CA)に CSR …

FIRフィルタを固定小数点化してみる

「FIRのフレーム処理」 では、FIRフィルタのフレーム化(実装)を紹介しましたが、今回は組み込み向けの話しをしたいと思います。 信号処理の組み込みと言えば、まずはDSP*1を思いつきますが、 RISC CPUによるSIMD*2やVLIW*3のように、並列処理により信号処…

思考のサルベージ(その14)

各工程で心がけたい思想を掘り起こしてみる 処理性能を求められるシステムでは、CPUを最大限有効に稼働させなければなりません。「空いた時間の上手な使い方」について考えてみます。 HWサポート 複数個のデータを元に複雑な演算をする必要があるとします。…

Easy-RSA による公開鍵基盤(PKI)

OSS

はじめに いわゆるオレオレ的な証明書の発行のためにプライベートな認証局(CA)を構築する、なんて経験は誰もがあるはず。自分も今までは CA スクリプトなど使いながらわりと苦労して構築してたんですが Easy-RSA なるシェルで簡単に構築できることが分かっ…

Fedora34でデフォルトIMEがAnthyになるですって!?? 〜OSSかな漢字変換再考〜

え、Anthy・・・!?!? 昨年末、LinuxディストリビューションのFedora界隈でこんなディスカッションなるものがあったそうです。。。 fedoraproject.org 中身はタイトルのとおりなのですが、、、 Fedora次期バージョン(=Fedora34)からデフォルトIMEがIBu…

FIRフィルタのフレーム処理

信号処理ではそのアルゴリズムによってフレーム単位で処理している場合が多いです。 フーリエ変換を行う場合は、そのサイズ(点数)でフレーム化されたりします。 このようなケースを考えたとき、フィルタもそのフレームサイズに適した形が都合が良く、高速…