Smile Engineering Blog

ジェイエスピーからTipsや技術特集、プロジェクト物語を発信します

思考のサルベージ(その4)

各工程で心がけたい思想を掘り起こしてみる

「問題解析、山積み編」です。不具合解析が1件また1件と、どんどん溜まっていくと焦りますね。たいがいそんなときは、ミスをしがちです、私は。

優先順位

システムテストチームから解析依頼がまとめて4件。焦るなと心を落ち着かせて、まずは、対応する優先順位を決めます。順位付けの判断基準としては

  • その不具合で、他のテスト項目が多数消化できない。(これは、テストチームが速く解決しろと言ってきますね)
  • 正常系ど真ん中。
  • 準正常系や異常系

とかですね。「こないだ直したはず??」なんてのも結構ハイプライオリティです。

ひとつづつ、確実に

優先順位に従って、ひとつづつ解析しましょう。自分の力と、自分に足りない部分は他の人の協力を総動員です。何件溜まっていても、1件ごとにやるべきことは何も変わりません。

すべて解決

私が実際にしでかしたことは、(はい、1度や2度ではありません)1件目、2件目はポンポンと解決して、3件目にやや時間がかかり、4件目を見ると、、、。なんだ、担当外のモジュールがエラー返しているからうまく動いてないんだ。と判断し、そのモジュールの担当に解析作業を振って、すべて解決。その結果。

いつの間にか「解決したい」が「終わらせたい」に

しばらくすると、解析依頼を振ったモジュール担当から、「そっちのモジュールからの入力値に従って処理した結果のエラーです。で、細かく調べてみたらてみたら、云々・・・・。」親切丁寧に説明をいただき、ようやくこちらの問題と気づきました。反省しきりです。やはり、焦っていたようです。「解決したい」という心構えが、いつの間にか「終わらせたい」にすり替わっていました。

何か掘り起こせた?

  • 解決するという基本姿勢を崩さない
  • 終わらせるは絶対に駄目、解決しよう

おしまい

基本に従い作業に取り込むことを常に心がけているつもりなんですけどね。人間性ですかね。自己嫌悪に陥るのも解析作業のときが一番多いです。 山本有三の小説に出てきた言葉が、身に沁みます。 「真実一路の旅なれど、真実、鈴ふり、思い出す。」