Smile Engineering Blog

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思考のサルベージ(その2)

各工程で心がけたい思想を掘り起こしてみる

今回は「レビュー」を取り上げてみましょう。 どうすれば、有意義なレビューを実現できるか、考えてみます。

レビューの目的ってなんだっけ

レビューアが、作成したレビュー資料(設計書とか、プログラムとか)をレビューイに説明し、両者で間違いや問題がないことを検討・評価しシステムの品質を保証するのが目的です。では、具体的にレビューイ、レビューアはレビューの場で何ができればいいのでしょう。

レビューイのやるべきこと

こと、ソフトウェアの開発では設計・実装、特に実装では実現方法は何通りもあります。機能が実現できていればOKという訳ではないですね。システムにとってそれが本当に最適な設計・実装なのか吟味しなければなりません。そのために、レビュー資料と説明から、レビューアの意図を理解する必要があります。それができなければ、賛意、反意の表明も助言もできません。

レビューアのやるべきこと

レビューイはレビューアの意図を理解しようといろいろと質問してくるでしょう。レビューアはそれに対し自分の意図を相手にわかるように説明できなければなりません。ここでしどろもどろになってレビューが壊れていく、、よくある光景ですね。つまり、レビューアは設計書なり実装なり、明確な意図をもってレビュー資料を作成し、その意図を説明する準備をしておかなければなりませんね。

自己表現

レビューは自己表現の場なんですね。レビューアがうまく自己表現できなければ議論はできず、有意義なレビューになりません。自己表現がうまくいけばそれに対する反論や別のよりよい方法をレビューイから引き出すことができます。 逆にレビューイは、レビューアの提案を正しく評価し、場合によってはより有効な情報を提供しなければなりません。相対的にレビューイは経験も技術力もレビューアより求められます。でもそれよりなにより、レビューアの意図を徹底的に理解しようという姿勢が大事です。 若い人で、まだまだ、自信がなくてレビューに参加するだけになってしまっているなら、まず、そういう姿勢を身に着けるのもいいかもしれません。もちろん事前準は怠ってはいけません。

何か掘り起こせた?

  • 参加者それぞれが明確に自分の考えを持たなければならない。 まずはここからなんだろうと思ってます。 有名人の言葉か、映画や小説のセリフか忘れましたが、こんな言葉をきいたことがあります。 「アイデンティティがなければ誰にも何も伝わらない。」

おしまい

「早くレビューやって共犯者作ろう」なんて冗談がありますが、「主犯は自分」という現実からは逃れられませんね。